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12. ホントにあったトホホな話~その4、去勢された人々-1(No Anger)

(前のページ「何故怒らない?」の続き→)

Part-2. 何故恥ずかしいと思わない?

制作会社も制作会社だ。もしプライドがあれば、当事者である自分達以外の第3者によって(しかもクライアント経由で)間違いが指摘された時点で、死ぬほど恥ずかしいことだと思うのだが、どうもそうではないらしい。

ま、実際に心の中でどう思っているかはどーでもいいとして、この場合は、とにかくすぐに対応すべきだろう。

  • デザイナーが帰っちゃったなら、呼び戻せばいい
  • それがムリなら他のデザイナーにやらせればいい
  • それもムリなら、仕方ないから、自分でやればいい

とにかく一分一秒でも早く間違いを直すべき状況なのに、それをやらないのは、クライアント同様、彼等も「別にそんなに大した問題じゃない」と思っているからに他ならない。

何で今まで誤植がそのままになっていたのか?この際、原因が何かは問題ではない。起きてしまったことは仕方無い。それよりも一刻も早く、事態を収拾する努力をすればいい。

 

もしかしたら、制作会社側は、原稿は全てクライアント支給で「渡されたモノをそのまま使った」というかもしれない。だから「我々は悪くない」というかもしれない。でも、それじゃ彼等の存在意義が無くなってしまう。クライアントから来た原稿が間違っていたら、直してあげればいいじゃない。

それも部外者がタッチできないテクニカルな原稿とかじゃなくて、単なる英語のスペルミスなんだから。わざと間違えてるわけじゃないんだから。

ともかく、クライアントは怒らない。どうやら、こういう時に怒ったり、感情的になることをカッコ悪いことだと思っているようだ。それが「Cool(冷静)ということ」だと勘違いしてる。それは「事無かれ主義」って言うのだよ。 「わざわざご丁寧に間違いを見つけて頂いて、ありがとうございました」位の事を、ニコニコ笑いながら言われちゃったからね。

ま、そんなんで、結局、最初に間違いを指摘してから、約2週間後、やっと修正された。その間に、一体何人の人がその間違いに気付いたかは分からない。そんな細かいところは、我々(や同業者)しか見てないかもしれない。いや、もしかしたら、誰も見てないかもしれない。

でも、誰も見てないから間違いを放置しておいて良い、ということにはならない。もし、気付いた人がいたら「大丈夫か?この会社」と思ったハズだ。「担当者は誰もチェックしてないのか?」「それより制作会社は何やってんの?」と。

でも、ホントに問題なのは、間違ってた箇所とかその内容じゃなくて、それを巡る人間の対応のマズさ、だ。

 

第1の過ち 制作時の誤植
第2の過ち それがそのまま納品された(両者のチェック漏れ)
第3の過ち ミスが発覚…したにもかかわらず、すぐに制作会社に連絡せずに留めていた
第4の過ち クライアントから連絡を受けたのにすぐに直さない
第5の過ち その制作会社の対応に対してシステム担当が怒らない
第6の過ち その顛末(事の成り行き)を聞いても、誰も怒らない

(次のページ「Part-3、後日談」へ続く→)

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