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19. お金の使い途

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Part-2、医療現場における「IT化推進」?

もうひとつ、これは私の体験ではなく、ある医師に聞いた話だが、同じ時期に当時の厚生省(現在の厚生労働省)が、全国の各医師会へパソコン購入の補助金を支給した。それぞれの医師会ごとに、割当や条件は違ったのだろうが、その医師の所属するある地方の医師会に関しては、「1セット=30万円相当を購入する際に50%相当=約15万円を補助する)」という内容だった。これもそれだけ。そこで終わり。これもやはり、国の考える、医療現場における「IT化推進」とは、「お金出してあげるから、みんなパソコン買いなさい」というレベルなのか?と思われても仕方ない。

お金は出すが、その後のフォローはなし。ハードへのお金は出すが、それを使いこなすためのソフト面でのフォローはなし。ハッキリ言ってお医者さんだったら、パソコンぐらい買うお金はあると思う。特に今はパソコンなんて安いんだし。それでも今まで買わなかった、ってことは、「必要性を感じてないから」に他ならない。

ホントはそんなに欲しくないのに「お金出してくれるなら…」という理由で今回買ったとしても、それはやっぱり長続きしない。何故なら、もともとモチヴェーションが低いから。ただでもらったモノにはあんまり有り難味がないように…

彼は、当時から、自身が所属する医師会の中で、それこそ「IT化を促進する立場」に居るのだが、「年寄りの意地っ張りと若者の無関心・非協力によってそれが大きく阻まれている」と言っていた。

 

年輩の医者は「自分には必要ない」と言い切ってまったく触れようともしないし、若手は自分自身はPCをスマートに使いこなすが、他人(ヒト)のことにはまったく関心が無く、医師会全体としてどうIT化を進めていくか?といったテーマにはまったく興味がないらしい。

その医師によると、この2004年のハイテク化した社会にあっても、まだFAXもコピー機も持っていない高齢の開業医はいっぱい居るそうだ。それに対して都市部の大病院などのIT化はどんどん進み、医療界においても情報格差が拡大している。

技術的に、ハードウェア的に、全てをオンライン化することは決して無理ではないが、それを使う人間がついていけてないというのが現状のようだ。どんなにインフラが整っても、一人だけ「わしゃ、メールなんか見んぞ!」という人が居れば、システム自体が意味を持たない。

ただ単に、ハードウェアを支給したり、購入を促進させたりするのではなく、それをどう使いこなすか?どうやったらみんなが使えるか?という事を考えた上できちんとお金の使い途を考えないと、結局は無駄使いになってしまうのではないか?

(次のページ「Part-3、誰の為の雇用機会創出か?」へ続く→)

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